教科書に使われる書体(フォント)は一般に,「教科書体」という名称でPCのOSに付属していますね。フォントとしてよく目にする「明朝体」「ゴシック体」がありますが,これらのフォントと「教科書体」と文字そのものが違っているものがあります。例えば,ひらがなの「さ」「き」です。このHP上では限られたフォントでした表現できないのですが,この2文字とも「教科書体」では,最終画は他の部分と離れています。このHPは「ゴシック体」なのでつながっています。数字についても違いがあります。「教科書体」で,「1」はまっすぐの縦線のみです。「4」は,2画目の縦線が1画目の書き始めと離れています。「6」「9」は2文字が180度回転させても重なる形になっていません。「9」は最後は斜め線を引く形になっています。このように,意識してフォントを見ると文字自体に違いがあることがわかります。教科書を使い始める小学1年では,ひらがなと数字について書き方を学習します。ですから,作成する教材についても教科書と同じものを使うのが良いと考えています。近年は,UDフォントがPCに搭載され,見やすさを考慮したものを使用できるようになっていますね。