特別支援学級等で１年生の指導をしているとこんな子どもに出会うことがありました。

タイルを数えた直後、子どもの見ている前で、タイルの数量を変えずに並び方を変えます。

すると、直前に数えたにも関わらず、もう一度数えるのです。

このように数の学習の初めの頃に、数の保存が難しい子たちに出会いました。

この子たちの多くは、10といくつの学習においては、10だけがぴったり置ける枠にタイルを並べても、タイルを１から指差し数えていました。

タイルを並べたり数える学習を繰り返すうちに10といくつだからという考え方が理解できるようになっていきました。

この子は、２年生に進級するときには、たし算ひき算ともに暗算で計算できるようになりました。

タイルを並べて数える学習を通じて、子どもが自ら気づいて納得する瞬間があるのだと、この子たちを指導していて私も教えられました。